こんにちは、otoshigo(@32.journey)です。
エコ先進国と言われているオーストラリア。
実際に1年間住んでみて感じた、オージーとエコについてのお話です。
オーストラリアのエコ意識
国としても企業や個人としても、エコの環境保全活動を積極的に行なっている国、オーストラリア。
住んでみて感じたのは「エコな選択をする」ことが生活の一部になっていることです。
わたしの偏見もありますが、日本だと「エコ」=「意識高いもの。お洒落なもの。」のようなイメージが少なからずあるように感じます。
ですが、オージーにとっての「エコ」はもっと自然で、気がついたらやっていること、のように感じました。
レストランで見かけたエコ意識
基本的にどのレストランでも食べきれなかったものは持ち帰りが可能です。
また、頼めば「Doggy bag」という持ち帰り用容器をもらえます。
(以前は無料のことも多かったようですが、最近は¢20~¢50程度かかることも。)
再利用可能なプラスチック製の容器が多く、持ち帰った後は食品保存用のタッパーやお弁当箱代わりとして使用している人をよく見かけました。
スーパーで見かけたエコ意識
野菜やフルーツは基本的に量り売りだったり
冷凍食品も紙箱に直入れされた物があったり
勿論ゼロではないですが、日本と比べるとビニール袋で個包装された商品は少なめです。
ちなみに石鹸も紙箱に直に入ったものが多いです。
日本だと必ずと言って良いほど、紙箱+ビニール包装されていますよね。
また、オートミールなども紙箱に直接入っていて、最初は衝撃でした!
最初は慣れていなかったこともあり「日本製品は梱包がとっても丁寧だな。」と思っていたのですが、次第と「これは ‘必要な丁寧さ’ なのかな?」と疑問に持つようになりました。
家庭で見かけたエコ意識
これは少し極端な例だとは思いますが…
わたしがホームステイしていたのは、昔ながらの平家でお庭も広い一軒家。
お庭も広くて、ホストマザーは家庭菜園と養蜂・養鶏を楽しむパワフルなオージーおばあちゃんでした。
(ちなみに猫1匹・犬1匹も飼っていて、留学生を最大2名受け入れている中々の大家族。)
食べ残しや野菜の皮は全て鶏の餌にしていて、
家庭菜園の肥料は手作りのものと市販のものを組み合わせて使っていました。
わたしが日本でパートナーと東京で2人暮らししていた時よりも
圧倒的に日々のゴミの量が少なくて衝撃を受けたことを今でも覚えています。
オーストラリアのエコルール
日本では2020年からビニール袋が有料化、エコバックを持ち歩く生活が始まりましたが
オーストラリアでは、それよりも少し早い2018年からビニール袋の有料化が始まりました。
また、わたしが住んでいたメルボルンがあるヴィクトリア州では
2023年2月から使い捨てのプラスチックを使用し製品の販売の規制が始まっています。
ちなみにカフェに行ってもプラスチックストローに出会うことはほぼなく、
シェイクとかフラペチーノを頼んでも紙のストローでの提供です。
そのため、ふにゃふにゃになる前に必死に飲み干す必要があります。笑
オージーと日本人の感覚の違い
オージーの感覚
そもそもの感覚がすごく違うなと思ったのが、
人の目を気にしていないオージーがとっても多いということ。
特にメルボルンの街中では買った商品を袋に入れず
そのまま持ち運んでいる人をよく見かけます。
食パンとか人参とか、袋に入れず普通に持ち歩いている人がめちゃくちゃ多いんです。
(エコなのか、ズボラなのか、おおらかなのか、節約なのか、真意は謎ですが。笑)
そのほかには、スーパーの袋を持ち歩いてエコバッグ代わりにしている人もとっても多いです。
また、WoolworthsやColesなどのスーパーで¢20程度で購入できるプラスチックバッグは、再利用することを前提にして販売しているものになりますが、
それにしても「もうそれは死にかけなのでは…?」と思うくらい年季の入ったColesのプラスチックバッグを愛用している人もよく見かけました。
日本人的な感覚
これ、日本だったら人の目も気にして「こんなにボロボロの袋持ち歩くの恥ずかしい…」となったり、
持っている人を見かけたらつい目線を向けてしまいがちな状況だと思います。
そして特に要らないのにビニール袋を買っちゃったり、
新しいエコバッグを買っちゃったりとか。
ですが、さすがオーストラリア。
周りのことは気にせず「使えたらOK! No worries!」という心意気を感じました。
街中にOp shopがたくさんあったり、物を長く大切に使う文化が根付いているからか
壊れるまで使い切る人が多くて、素敵な姿勢だなと思いました。
エコバッグ論争。
エコバッグは本当にエコなのか?は度々話題に上がる問題だと思います。
ちなみに制作時の環境負荷を考えると
ポリエステルバッグ製のエコバッグは35回、
オーガニックのコットンバッグは2万回、
少なくともそれくらいは使用しないとエコとは言い切れないのだそうです。
また、エリアによっては今までは焼却時の燃料にもなっていたビニール袋のゴミが減ったことによって、ゴミ焼却場の火力が弱まってしまい、別途燃料の購入が必要になって財政を圧迫しているという別問題も発生しているそうです。
そうなると、エコバッグが本当にエコなのか正直わからないところではありますが…
少なくとも
「物が壊れるまで大切に使い続ける。」
「人の目を気にして、いらないものを買わない。」
という姿勢はすぐに真似できるし、環境にもお財布にも優しい
見習いたい素敵な感覚だなと思いました。
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